「冬のオペラ」「街の灯」

北村薫作品、やっと読みました。加納さんのを読んでてよく北村さんの名がでてくるんで、いつか読んでみたいと思っていて。
構成とか描き方とか全くわからないけど、加納さんとは違うなぁ。あたりまえだけど。
「街の灯」は、昭和7年で上流階級なんて、まず当時のその世界の人たちを理解するのに疲れて、ページをめくるのがだんだん遅くなっていったんだけど、ベッキーさんが登場してからはスイスイ。このベッキーさん(別宮さん)がかっこいいのなんの。謎の解決には直接かかわらず、運転手として控えめなまま、何かしらのヒントを主人公に伝えてくれる。まず彼女については詳しい情報がないわけ。あの時代で女性の運転手というのに加えてとても強いらしく、何気に銃まで懐に忍ばせていたりもするんだけど、これはシリーズとして続くみたいなのでベッキーさんの素性も含め今後が楽しみ。