「西の魔女が死んだ」梨木香歩。

kirin27832006-01-31

どんなに疲れてても寝る前の読書が習慣になってる。
ハミガキして目覚ましセットして照明を読書用に切り替えて。本を読んでると本の話の流れ的にもちょうどいいタイミングで眠気が襲ってきて、自然に寝れる。
さて、「西の魔女が死んだ」(ISBN:4101253323)
この本は、以前日記で書いたけど、帰りの電車の中で他人同士の女子高生とおじさんが一緒に読んでた本。書店でずっとプッシュされてても今まで読まなかったのは、なんか児童文学でよく描かれるような魔女がでてくるファンタジーが強い本だと思ってたから。
私にとっておばあちゃんは、母方はしかってくれて私を伸ばしてくれる人、父方は同じ空気が流れてて私を落ち着かせてくれる人。
読んでいて自分もいっしょに西の魔女と過ごしているような気分になった。次第にこの物語がおばあちゃんが死んだとこから始まったんだったと思い出して、脱出成功の文字や最後の「アイ、ノウ」では重松清の「流星ワゴン」並に久しぶり号泣してたんだけど、なんだかジブリシリーズを見た後のような、すごく温かいものが心に広がってた。ほんと解説を書いた方の感じたとおり。緑色の風がふいたような。
「渡りの一日」では、藤沢兄弟の誤解話、誤解は人生を彩るの印象が強い。うってかわってさっぱりした藤沢兄弟のこの誤解が可笑しくて。鼻水をすすりつつ、より元気になれた気がした。